
慢性腎臓病と診断された方の注意する薬
慢性腎臓病と診断された方の注意する薬
その他注意が必要な薬として、甘草(かんぞう)を含む漢方薬は長期間使用すると電解質のバランスを崩し腎障害につながります。CTの造影剤は急性腎障害を起こすことがあり、検査前後の補液や使用量の調整が重要です。骨粗しょう症のビタミンD薬は効きすぎると血中のカルシウム増加で腎臓に負担をかけ、一部の抗生物質は腎機能が低下すると体にたまり副作用が強まるので使用量の調整が必要です。降圧薬も大切ですが、効きすぎると腎血流を弱めることがあり、さらに高カリウム血症を起こしやすい薬(ACE阻害薬、ARB、カリウム保持性利尿薬など)は必ず医師の指示に従ってください。
新しい薬を始めて尿量の減少やむくみ、体重増加に気づいたら早めに受診を。腎臓を守るには、薬剤師や医師に「慢性腎臓病である」と伝え、相談して薬を選ぶことが大切です。