冬の血圧管理は要注意!
冬の血圧管理は要注意!
冬季に血圧管理が重要とされる理由は、寒さによる血管収縮とそれに伴う血圧上昇が、心筋梗塞や脳卒中などの重大なリスクを高めるためです。寒冷環境では、体温を維持するために手足などの細い血管が収縮し、血液を送り出す圧力が増加します。また、冬場は運動不足や塩分過多の食事、体重増加など、血圧を上昇させやすい生活習慣が影響しやすい季節でもあります。
特に朝は、寒さにより交感神経が活性化し、血管が収縮しやすいため、血圧が上がる時間帯です。このため、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まることから、朝の血圧管理は非常に重要です。
対策として、室温を一定に保ち、脱衣所や浴室との温度差を減らすことが有効です。起床後の適切なタイミングで血圧を測定し、異常値が続く場合は医師に相談してください。食生活では減塩を心がけ、カリウムを含む野菜の摂取やアルコールの適量を守ることが推奨されます(ただし、GFR45未満の慢性腎臓病の方はカリウムの過剰摂取に注意が必要です)。
さらに、昼間の暖かい時間帯に適度な運動を行い、血圧の安定を図りましょう。冬場の血圧管理を徹底することで、寒さに伴う健康リスクを軽減し、健康寿命を延ばすことが期待できます。